映画感想日記

主に映画館でみた作品の備忘録。ただの感想なので適当でネタバレ等大ありです

パディントン2感想(ネタバレ有)

1月19日から公開中のパディントン2を観てきました。

 

1作目はハラハラドキドキがありながらもパディントンに癒されるほんわかした映画だなと思っていたのですが、今回のパディントン2今までの要素に加え、めちゃくちゃ泣けました。

あんなに映画館で泣いたのは初めてでした。

 

小ネタのように冒頭では家族それぞれの近況が纏められているのですが(母は泳いでフランスまで行こうと水泳の特訓中。父はなかなか出世できずチャクラの解放教室に通い、姉は女性だけの新聞を発行を趣味とし、弟は機関車の模型を作るくらいSLにハマり中。)

これ、小ネタではなくしっかりとした伏線で、これらの伏線が沢山ありながらもしっかり回収されていて、話のまとまりがすばらしくて。中弛みもない完璧な作品だったと思います。

 

パディントンがヒューグラント演じるブキャナンに濡れ衣を着せられ刑務所に入れられた後、周りの囚人たちと最初は上手くやっていけなかったのが、囚人や看守からも恐れられているコックのナックルズとの触れ合い(フランスパンで殴ってみたり、ケチャップマスタードかけてみたり、マーマレードを一緒に作ることになったり)によって、パディントンと囚人の関係だけでなく刑務所全体の雰囲気が変わる場面がだいすきで。

劇中歌の歌詞の「周りの人を愛そう、そうすれば皆幸せ(意訳)」でほろりと来ました。

パディントンと触れ合う人たちって、気持ちの変化に戸惑いながらも絶対に良い方向に行くんですよ。パディントンが通る道は明るくなる。みたいな

クマだからって誰も差別せず、差別する人には「クマというだけで差別するのか、パディントンはとてもいい子だ」と大きな声で言ってくれる人がいるのも、パディントンが誰に対しても親切で全ての人の良い部分を見て行動していた結果かなと思いました。

 

人付き合いをしなかった大佐の家の窓を有無を言わさず掃除をし、大佐に外の世界はとても明るいと気付かせ、最終的にはキューピット役になるし。大佐と仲良くなったことでエンディングではルーシーおばさんと空の旅をすることができます。

 

今作での悪役、ヒュー・グラントの演技がとんでもなくて。変装の名人ということで色々なパターンの人間に変装するのですが、声色や発音話し方を変えていて、こんなにすごい人だったのかと感動しました。

 

囚人含め本当に悪い人が出てこない映画(ブキャナンは自尊心が高すぎた故の行動かなと)で、見たあとは本当に暖かい気持ちになって、年始早々ではありますが2018年観た映画ランキングで上位に入る気がします。

 

エンディング途中でブキャナンの刑務所での様子が映されるのですが、パディントンとはまた違った色に変わっていて、パディントンがいた時の刑務所はガーデンという感じでしたがブキャナンが来てからは映画のセットのような煌びやかな刑務所に変わっていました。やっぱり新たな場所でも自分の色へと変えることができるすごい俳優なのだと最後の最後でまた笑いました。

 

 

ヒュー・グラントのジョークを聞くことはよくあったのですが、ブラウン家の父役ヒュー・ボネヴィルもジョークなのか本気なのか分からないジョークをかます人だとは知りませんでした。

インタビュー記事↓

https://www.tvgroove.com/sm/special/article/ctg/449/tid/1544.html

 

以下ヒュー・ボネヴィルのお気に入りの回答

僕はまだ20代なので(本当は54歳)、背格好と話し方以外は何ら共通点はありませんね。撮影の為に想像力を働かせないといけませんでした。僕は優秀な役者ですので、想像力の限りを尽くして、全てが崩れていく中年男性を演じました。幸い現場にはヒュー・グラントという中年おじさんがいたので、参考にさせて頂きました。